道統少林寺流空手道
錬心舘とは
指導理念
人命尊重
空手道は生涯をかけて道を究めるものであり、心身ともに健全であることが必要です。錬心舘空手道は、安全性の確保、人命尊重の理念に則り、防具着用組手を実施します。空手道とは勝敗を究極の目的とする武術ではなく、処世の道であり人を生かす活人拳です。
空手技術
人に打たれず、人を打たず。自他を傷つけぬ事こそ空手道の原点です。錬心舘空手道は、小よく大を、短よく長を、柔よく剛を制する精致華麗な護身法です。錬心舘の完成された組手技術は「正義なき暴力」に使用してはなりません。
人格陶冶
空手道は自然随順を基調とする健康法です。健全な肉体は健全な精神を育む素地となります。錬心舘空手道は体をもって真理を悟り、泰然自若たる己を磨く人格陶冶の道です。
学問追及
空手道を究めんとすることは、真理を究めんとする行いです。人生や世間にあらゆる変化があろうとも、真理を悟る者は自らを見失うことはありません。また正しいと信じた真理は勇気を持って実行すべきです。
道徳追及
空手道を通じ礼節を尊び、人と和し、切磋琢磨の中に人として貴く生きることの崇高さを体得します。人々の為に「正しく生きる」ことは健全な社会を創る基であり、それは人類の永遠の課題であり願いです。平和社会への善導は、己の慢心や我が侭を排し、報恩感謝の心で始めるものです。
芸術追及
型に表現される一挙一動には、静・間・動の中に人を魅了する美しさがあります。日々鍛錬に集中し、向上心を持って磨き上げられた型には己の生命が宿ります。人の内面より顕れる美しさは、外見だけの華やかさより遥かに美しい。
昭和三十年から続く伝統
祖(故)保勇(たもついさむ)宗師が高らかに掲げた
「より健全な社会の建設は、健全な個の形成より始まる」
その理念のもと、空手道を通じた健全な青少年の育成を目指し、人格の陶治、精神力の充実強化、道徳心の涵養に努め、社会に貢献する人間の人格形成に携わってきました。
国内外に広がる錬心舘
国内外問わず沢山の門下生が錬心舘で汗を流し、錬心舘の技と心は海を越え、アメリカ、イギリス、フィンランドなど、様々な国と地域で世界の拳友たちが日々切磋琢磨しています。
錬心舘の歴史
少林寺流空手道錬心舘は、開祖(故)保 勇(たもついさむ)宗師により誕生しました。
第二次世界大戦後、人心の荒廃を憂いた開祖は、武道による人づくりを発願し、1955年11月8日、鹿児島市高麗町に少林寺流空手道研究会・錬心舘道場を開設。僅か10坪にも満たない小さな道場から錬心舘空手道の輝ける歴史が始まりました。
二代目宗家(故)保 巖(たもついわお)は、平成12年5月少林寺流空手道錬心舘宗家を襲名。深い精神性を有する代表的な日本武道として、空手道の国際化に貢献。また、国際交流や福祉活動を積極的に展開し、生涯、青少年の健全育成に尽力しました。
三代目宗家 保 勇三(たもつゆうぞう)は、平成29年2月少林寺流空手道錬心舘宗家を襲名。初代、二代を師匠として仰ぎ、先師の業績を讃え連綿と続く道統少林寺流の系譜を受け継ぐ者としての覚悟で少林寺流空手道錬心舘と共に邁進を続けています。
錬心舘空手道についての詳細は、
錬心舘総本山公式ホームページをご覧ください。